賃貸経営をしていて、空室状態が長く続くと家賃を下げた方が良いか悩む大家さんは多いと思います。
しかし、一度家賃を下げてしまうと、その後上げるのは難しくなるため下げる時は慎重に見極める必要があります。
そこで今回は、空室対策には家賃を下げるしかない?というテーマで、家賃以外の対処法も踏まえて解説していきたいと思います。
空室対策で悩んでいる大家さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
空室対策には家賃を下げるしかない?
それでは早速、空室対策には家賃を下げるしかないのか?という点から解説していきましょう。
結論から言うと、空室対策には家賃を下げる以外の方法もあります。
もちろん、家賃を下げれば空室対策にはなりますが、すぐに家賃を下げるという方法をとらなくても、対策になる方法はいくつかあります。
家賃は、大家さんにとって大きな収入源となる部分でもあるので、他の対策を行ってからでも下げるのは遅くありませんよ。
空室対策で家賃を下げる以外の対処法
では次に、空室対策で家賃を下げる以外の対処法をご紹介していきたいと思います。
敷金・礼金を下げる
まず1つ目は、敷金・礼金を下げるという事です。
敷金・礼金は、入居者にとって初期費用がかかる要因にもなるため、敷金・礼金が安い物件はそれだけでも魅力的に見えます。
一時的に、損をしたような気持ちになるかもしれませんが、入居者の初期費用を抑える事で長期的に入居してもらえた方が結果的には利益に繋がります。
そのため、家賃を下げる前に敷金・礼金を下げてみるのも1つの方法として有効です。
無料インターネットの提供
2つ目は、無料インターネットの提供です。
現在、新型コロナウイルスの影響もあり、在宅で仕事をする人が増えていますよね。
そのような中で、インターネットの設備が整っている物件はやはり人気が高い傾向があります。
引っ越しをすると、タイミングを合わせてインターネット環境を整えるのが意外と大変ですよね。
そこで、最初からインターネットが使える状態にしておく事で、入居者のニーズに応えるという方法で空室対策をしようというわけです。
必要に応じて、回線をグレードアップしたり、容量に余裕のあるものにすると、さらに効果的でしょう。
ペット可の物件にする
3つ目は、ペット可の物件にするという事です。
一般的な賃貸物件では、ペットは一緒に住むことが出来ません。
しかし、ペットと一緒に暮らしたいという人は多く、ペット可の物件は非常に人気が高くなっています。
そこで、数が少ないだけにニーズが高く、入居者を多く確保できる要素のある「ペット可の物件」にする事で、空室対策をしようというのがこの方法です。
費用的に余裕があれば、近隣のライバル物件との差別化を図るため、多頭飼い可にするのもおすすめです。
入居者のターゲットを広げる
4つ目は、入居者のターゲットを広げるという事です。
賃貸物件の中には、外国人などをお断りしている所も多いですよね。
価値観や文化の違いから、他の入居者とのトラブルを避けるために、あえて外国人の入居を断っているケースが多いと思いますが、賃貸を探している外国人は意外と多く、外国人でも入居OKにする事で、空室が埋まる可能性が高くなります。
しかし、入居者のターゲットを広げる際は、予想されるトラブルに対する対処方法も事前に考えておくようにしましょう。
家具付きなどの物件にする
5つ目は、家具付きなどの物件にするという事です。
入居者にとって、いかに初期費用を抑えて賃貸に入居するかが一番の関心ポイントでもあるので、事前に家具などが揃っているとそれだけでも入居率はアップします。
家具に合う、ちょっとしたインテリアなども揃えておくと、女性の入居者も増える可能性が高くなるでしょう。
全体的にクリーニングして印象をアップする
そして6つ目は、全体的にクリーニングしてお部屋の印象をアップするという事です。
築年数が古かったり、建物全体の老朽化が進んでいると、物件全体の印象があまり良くありません。
そのため、適度にクリーニングして内見に来たいと思うような清潔感のある状態にする事が空室対策としては重要です。
効果的な空室対策を見極めるためのポイント
それでは最後に、効果的な空室対策を見極めるためのポイントをご紹介していきましょう。
どのような空室対策が有効かを見極めるためには、周囲の同じような条件の物件をリサーチする事が重要です。
家賃の相場はもちろんですが、その他の付加価値に関してもリサーチしておくと、必要な対策が分かります。
自分の経営している物件を、客観的に見る事でどのような点が入居者にとってマイナス要因になっているかを把握する事が出来るのです。
まとめ
さて今回は、空室対策には家賃を下げるしかない?というテーマで、家賃以外の対処法も踏まえながら解説してみました。
大家さんにとって、家賃を下げるのは最終手段にしたい方法ですよね。
しかし、長期的に集客が出来なければ、最終的に家賃を下げるしか方法がなくなってしまうので、早めに対処する必要があります。
今回は、家賃を下げる以外の対処法をご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。